昔の劣悪な労働環境の代表として語られる
「ああ野麦峠」
映画化もされていますが、本で読んでみました。
明治時代、10代の若い女性達が、飛騨(岐阜県)から信濃(長野県)の製糸工場へ出稼ぎに出るのですが、
その実態がつづられた一冊です。
この本のすごいところ
↓
実際に野麦峠を超えた女工さん達のインタビュー形式で構成されているという、ノンフィクションなんです。
明治時代のお話ですが、語りから見えてくる風景はまるで江戸時代。
労働環境はなかなかなのブラックぶりです。
楽しい思い出として語る女性も中にはいらっしゃいますが、
取材を受けているのは生き残った高齢の方々。
夜明けとともに働き、夜10時まで労働して、病気になっても働かされて、いよいよ使えなくなり家に帰されて亡くなった方々は、語ることが出来ません。野麦峠を越せずに亡くなった方も少なくありません。
さて、明治時代の製糸工場ですが、
なんと、その時代にも就業規則はありました。
内容は・・・
工場の都合によりいつ解雇されても文句のないように。
工女の都合で退職する時は積立金を没収することはもちろん、損害賠償をしてもらうか、代わりの人を出すか、どちらか。
(;゜Д゜)
まるで脅迫文のようです。
会社と社員を対等にしてくれる手段が、法律です。
それから長い月日を経て、昭和22年、労働基準法が制定されました。
しかし「野麦峠」から120年経った今も、ブラックな会社は存在します。
会社の立場が強くなってしまう場合がまだまだあるようです。
「自分は絶対に年金をもらえない」
と断言する女性。
★ すでに年金事務所でもらえないと言われたから
★ そもそも年金を払ってこなかったから
で、未練が残ったまま、すでに80代。
まわりに相談するも、もう諦めなよ、などと言われて凹み、誰にも内緒でご相談にいらっしゃいました。
結果、ご本人に紐付いていない年金番号があったり、10年年金などにより、年金が受け取れることに!
額はものすごく少ないけど、もらえないより全然良い!
これまでの背景があるだけに、私もひときわ嬉しく、早速お電話でご報告。まさかの朗報に、かなり驚かれていらっしゃいました。おそらく、電話でなければ、お互い喜びのハグをしていたと思います、笑。
女性は、齋藤さんのおかげだと言ってくださいましたが、
その女性がもらえないと思いながらもご相談に来てくださったからこその結果です。
気になることは、どうかそのままにしないでください。
とにかく一度調べてみて、それでもダメなら諦めもつきます。
まずは相談してみましょう!
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